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変わった国の訪問記も.
今,極東ロシアのウラジオストクに来ている.ここには多分6回目だったはず.これまでと違うところがひとつ,今回は一人での訪問である.6回目ともなれば,いかにロシアでも勝手がわかっているので,はじめから一人の予定であった.昨日で用事が無事済んで,今日はおまけの仕事的プチ観光,観光気分で二・三箇所を遠巻きに眺めて,あとは買い物などという予定.夜はこっちのカウンターパートとお食事会.希望を聞かれたので,ロシア料理を要望.
昨日,“今夜はどうする?”と聞かれたので,一人でホテルのKorean Restaurant と言うと,“あそこはNGだから,とっておきのKorean に連れて行ってやる!!”ということで,行ってきました!お名前,Xabarovsk(ハバロフスク)!!
これは一応合格,お勧めできる.ほぼKorean スタイルだし,味OK,次に来たときは同行者を連れて行ってあげようと思う.ただし,あんまり辛くはない.それにお値段は結構する.ビビンバ,クッパの類が400rblもする.ビールだって240rbl.焼肉類は1人前600rblくらいから1200(えーっ!)rbl,スシ・レストランより高いんじゃないの?(ちなみに1rblは今4~5円位のはず!!)
Kimさんにゴチになったのだけど,結構かかったんじゃないかなー(会社もちだろうけど).この3月に汐留のすし善でBご夫妻(社長らしい)に昼ゴチしたとき,3人で30k円近くかかってしまったのだけど,いい勝負.
<インジギルカ・サラダにヤクーチアン・スシ>
ところはサハ共和国の首都ヤクーツク.ホテルのレストランで,“魚を使ったヤクーチア料理は?”と聞いたところ,インジギルカ・サラダを勧められた.期待一杯で待つところに出てきたのは,賽の目にカットされた白身魚肉のルイベであった.軽くドレッシングがかかっているが,これに醤油をたらして食べると特に楽しめた.ただし大盛りサラダをムシャムシャ食べると,じきに冷たくて頭がキーンと痛くなる.
この時は夏だったが冬に訪問した際には,長さ20~30cm位にそぎ切りされた白身のルイベが大皿に盛大に盛られて出てきた.こちらはヤクーチアン・スシだそうで,塩コショウをつけながら豪快に手で食べる.結婚式や大事なパーティーには欠かせないそうである.これも醤油を使うと特においしかった.魚はチールと呼ばれる大型淡水魚で,大体60cmくらいの大きさ.一説では,北海道におけるルイベの呼び名は,ロシア語の魚(ルィーバ)からきているとの論がある.
冬に,レナ河河口,北極海に面するティクシに行ったときのこと.1日遅れで出発となった帰りの飛行機に,同行したサハ共和国政府の皆さんは,カチンカチンに凍ったチールが一杯に入って,ひとつ25kgくらいになった麻袋を10個くらい持ち込んだ.このために座席4席分くらいがあてられ,山と積まれての出発となった.エンジンが温まると機内の暖房も最高潮となり,温風吹き出し口のそばは30℃近い.しかし,イルクーツクについてもチールはカチンカチンのままであった.“なんといっても,ティクシ方面で捕れるチールが最高”なんだそうである.
このほかヤクーチアではシューカ(カワカマス)やオームリも食される.また,絶対に口にするものかと心に決めていたベルーガ(チョウザメ)も,スモークになったものをずいぶん食べてしまった(あ,これはヤクーチアの魚ではなかった).煮ても焼いてもどうしようもないベルーガだが,スモークなら大丈夫ということを知った.
ここ数年,仕事でロシア(それも極東やシベリアが中心)に行くことが多い.かの地には,本当に独特の社会・文化・生活があって面白い.ほうっておくと忘れてしまうので,少しずつだが書き溜めておくことにした.まずはコーリュシカから.
カムチャツカの魚市場を歩いていて,お決まりのサーモン類の間にキュウリウオの干し魚を見つけた.子供のころ(帯広だった)いやというほど食べて(焼いて),もうたくさんと思っていたが,ずいぶん旨そうである.値段を見るとサケのスモークよりも高い.で,少々値切って15匹ほど仕入れた. このキュウリウオ,サハリンでは氷上釣りが盛んで,釣り好きだけでなく,市場や道端などで売るにわか漁師も大勢いるらしい.
さてこれはあたりだった.その後帰国して約半年 の間,ちょっとあぶってビールの相棒に堪能した.なぜ半年かというと,次のロシア出張までもたせたかったからである.特に卵を持ったのが絶品,からすみなどなくてもOKである.サハリン,マガダンなど,オホーツク沿岸では定番のサカナなのである.