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変わった国の訪問記も.
P&Cの171Cタイプのf特を測ってみた.すると案外にナローなので,ついでに手持ちのpp用OPTも測ってみたら,,,悩みが拡大してしまった.171Cタイプは-3dbポイントが50Hz~16kHz,UTCのC-2081という軍用OPTでは20Hz~12kHz,同じくUTCの古~い2L6っていうやつは25Hz~6kHz,山水のSW15-8(中学生のときに購入して6GA4ppに使っていた)が最も広帯域で10Hz(-1db)~40kHz(-3db),となった.
今回は,発信器出力の両側に4kΩの抵抗を入れてOPTの1次につなぎ,センターは2次の0Ωに接続,8Ω負荷,発信器出力は10Vで計測したもの.UTCの2つについては,以前に8kΩ抵抗を発信器直列に入れてOPTの1次につなぎ,計測していた(1次のセンターは浮かせていたはず).これと比べると今回の計測結果は,高域レベルが随分下がっている.こっちの方が正確と思うが,ここから先は実装して,データを取るのと実聴しないとわからなくなってしまった.各OPTについて思っていることを整理しておく.f特図も.
上左;171Cタイプ,上右;UTC old,下左;SW15-8,下右;UTC軍用.
Cheap Thrills
◆大学生になってバイトでお金を得て買った国内廉価盤.
◆社会人になって音楽なんて全く聴けない環境が10年以上続いた後,オーディオ遊びができるようになって,しかもインターネットが使えるようになってからebayで買ったUSオリジナルかも盤.
◆そのあと勢いで同じくUSから仕入れた近年再発重量盤.
3枚出してきて,聴いてみた.思い出の国内廉価盤,結構質がよくて,3枚のなかではバランス重視の感じ.30年くらい昔のブツだけど大丈夫.近年再発重量版はオーディオ的な快感,一番最初に手が出るのはこれだろう.USオリジナルっぽい盤はチリチリノイズがあって,傷みがあるけど,ガツンとくるところがある.
こんな評価なら,聞かないで予見だけでできそうである,が,そうなった.ま,3枚もあるから,これ以上買わなくても死ぬまでアナログでジャニスが聴けるだろう.
とまあ,なんとか3枚のレコードを聴き比べてみたけど,結局聴き入ってしまったのと,瞬時に切り替えたわけではなく,前の盤再生の記憶と比較しての作業なので,途中で比較はつまらなくなった.で,まんま聴き通すことに.最後に聴き通したのは国内廉価盤となった.こいつから聴きつぶそうということ.
お金のかかった装置でないと満足できないおバカな感性しか持っていないのか,昔より金をかけたわりに,たいしたことの無い再生しかできていないのか,,,,答えはみっつあるような気がしている.
その1:とことん金をかけて,最上級のブツで聴けば,いいんじゃない?
その2:全部売っぱらって,ハードオフかどっかでCDラジカセを買う.
その3:まだいろいろ遊びたいので,財布と心の許す範囲で,マイペース道楽を続ける.
けど,いつまでたっても,あのころの・・・なんて考えてる.
残念ながら煩悩つきなく,“その3“だろーな.
明らか.
SV722,ケースの制振など:
ごちゃごちゃになったジャンク箱を整理していたら,いつ買ったか分からない鉛テープが出てきた.何かに貼ってみようと思ったらしい.
SV722のケースは,天板も底版もスチール1枚板を折り曲げただけのもの,で,こいつに貼ってやることにした.特に天板は何も部品が取り付かないので,手でさするとかなり響く,というか共振している音がする.そこで天板には写真のように貼ってみた.この程度でも結構ダンプされた.余ったテープは,底版の電源トランス周りに貼り付けた.Rコアなんで,振動レベルは低いとは思うけど.ま,どちらも気休めかもしれないが,なんとはなく安心感がでてきたゾ.ちなみに,電源基盤の下の底版と,信号基盤の乗っているサブシャーシの裏には銅シートを貼ってある.
あとは,真空管のシールドケースを何とかした方が良いだろう.
あの頃;
初めて半田ごてをもったのは小学校低学年.父が買ってくれたゲルマニウム・ラジオキットだったと思う.北海道の地方都市でも,まだラジオ屋があって,家電メーカーも真空管テレビを作っていた.工作や理科が好きだからと,国語教師の父が『子供の化学』を定期購読してくれたのがきっかけだった.
夏休みや冬休みになると,バルサ材で車や船の模型を作っていた.母方の叔父が電気・ボイラの技術者で,その家に行くと,山のようなパーツ,こだわりのオーディオ装置があって,夢中で叔父の自慢話を聞いたものだ.その影響もあって,わずかの小遣いと親や祖父からもらうお年玉をためては,電子部品を買いためて,並三,高1中2なんてのを作った.この頃,通信教育で真空管講座みたいなのがあって,親に頼んで受講させてもらって,初歩的な理論をそこそこ勉強した.
そうこうしているうちに,今度は6AR4のシングルでアンプなるものを作った.当時は,1年,2年計画で小遣いをためての製作プロジェクト.あとはあちこちから拾ってくるジャンクを使って,なにやら作っていた.学校の休み時間に,次の製作の計画をノートに書き込んだりする,ちょっと変わった子供だったな.でも楽しかった.
中学に入って,小遣いも年玉も少しは増え,ついにNECの6BQ5HiFi ペアでステレオ・シングルを作った.ソースは卓上型のアイドラー・ドライブ,クリスタル・カートリッジのレコード・プレーヤ・・・(父がわけのわからない漢詩のソノシートをTVにつないで聞くのに使っていたもの)から入力をとっていた.スピーカは,捨てられていたテレビから外してきた楕円スピーカを25cm角くらいの箱や,みかん箱に紙で目張りをした代物に入れていた.吸音材は,捨てられていた冷蔵庫の中に入っている断熱材(グラスウールだった).これは,捨てられた電化製品はなんでも分解してみる性向のおかげで発見した.アンプも,箱も,あちこち弄っては一喜一憂していた.なんだ,今とさっぱり変わっていない.
レコードなんて家に無かったので,友達から借りて聴いていた.その友達が洋楽ファンだったこともあって,洋楽ファンになったような気がする.とにかく,夢中でラジオの音楽番組や深夜番組を聴きあさった.毎日夕方に放送されていた”ダイリク”,糸井五郎ゴーズオン,オールナイト日本,あっ,音楽じゃないけど”欽ちゃんのどんといこう”なんてのにもはまったなぁ.
中学に入ると,パイオニアが出していた6.5インチフルレンジので,メカニカル2ウェイ構造のPIM16Aというユニットのキットを購入(完成品より安かったので).本当は名作PE16が欲しかったけど,そこまでお金が揃わなかった(100円か200円程度の差なんだけど).このころの愛読書は初歩のラジオ,無線と実験,ラジオ技術,電波技術.よくそんなに色々買えたものだと思う.とにかく小遣いはそれに消えたはず.
このころ,裕福な友達はメーカー製のアンプやSPなどを保有し,私的には垂涎の的であった.街のオーディオ店に行っては,メーカーのカタログを集めて見入ったりしていた.
久しぶりの京都出張.
地下鉄松ヶ崎駅を出て少し歩いた住宅街の一角にある.“気をつけないと見つからないよ”,とのアドバイスがあったので,Googleのストリート・ビューでしっかりチェックして行った.カウンター10席くらいの店内,中には30代中~後半と思しき店主.その後ろにはワイングラスがびっしり入ったガラスケースが天井近くまで.ワインセラーは,店に入ったすぐ右手にあるらしい.
まずは,刺身を見繕ってもらった.鯛,サヨリ,赤身,赤貝,カンパチ,だったかな.特に鯛がよかったな.もう少しつまみを所望すると(土地の人は“アテ“と言っていたが,こっちは使い慣れないので,”つまみ”といって頼んだ),煮ガキ,シャコ,あと忘れた,が出た.この中では何と言っても煮ガキ,プリプリで“ほんとに煮てあるの?”と思う食感,かつダシと滋味がしっかり染み込んでいる.旨し.広口ビンにたくさん漬け込んである.産地は厚岸.大振りの厚岸ものの中では,中の小くらいの大きさだが,丁度よい.焼き物は,あれ?,何だったっけ...で,そのあとに出た海老芋のから揚げも,味といい,薄い衣の食感といい,また佳かった.
で仕上げの鮨は,5カン位見繕ってもらった.はらりと口中でほどける握り具合がいい感じ.シャリの味はあまり主張しないが,ネタと良くバランスしていると思う.ワインとも良く合う,おいしおま.
でここまでに,生ビール×1,その後グラスワイン白を,1本弱,,,結局飲んじまった.グラスワインって言ったのに,新しいのを開けて,店主自分できちんとテイストして出してくれた.“いやー,あまったらあとで自分で飲んじゃいますから~“,とのこと.銘柄は忘れたけど,いいもので,これまた旨し.って,ご店主,自分の飲みたいの出しちゃってるな.
十分楽しむことができた.次の京都出張でまた行こうっと.ただし,そのためには同行者を振り切って単独行動する理由を考えなくちゃ.
びわ湖畔は彦根,木村水産が看板を掲げる“鮎の店きむら”.一度も行ったことは無いが,最近かなり深くはまってしまった.きっかけは食べ友のF田さん.毎年全国うまいものツアーに行っていて,いつも気の効いたおみやげをいただいている.今年は,“きむら“の干し鮎をいただいた.干しても大振りの鮎が結構入っていて,千円位かな.ちっと炙ってやると香りがたつ.いや~,肴に嬉.
その数日後,『今夜はとーさんが作るっ!』といって炊き込みご飯にするとまた佳,家族も喜ぶ.☆鮎のほかは南茅部漁協の昆布醤油と昆布だけなのだが,深い滋味がぁ!.ブラインドで食べると,鮎と言われるまでわからないのだが,深~いでのである.たくさん炊いたので,子供の翌日の弁当にも入った.よかった.
で,たまらずにお取り寄せした.今度は鮒寿司もとってみた.こいつは正月用なんでまだ食べてない.今夜は,ついつい“おつまみ鮎(小ぶりのヤツを塩・酒の下味付けて焼いて干したらしい)”をつまんでみたが,『濃い!』って感じ.鮎は,毎年初夏と秋に必ず一度は食べているが,ん~どうでしょう,焼き干ししたのは美味いですな.こっちのほうが・・・
Web注文への対応は若奥様だろうか,とても丁寧で,なんかいい人だぁ.
今月初めにやった現地実験を手伝ってくれた豊橋の大学院生N君は郡上の出身とか.で,そのお父さんは友釣りマンで,家の冷蔵庫にはいつも戦果が入っているそうな,いいね~.
今日のofficeはがっくり気のめいることばかりであった.仕事の帰り,気持ちを少しでも晴らそうと,家の近所にある中古レコード店“楽音舎”に寄って来た.今日はお金が少ししか無いので,買うとしても特価品だけのつもり.店主との会話にほっとしながら手にしたのが2枚.Oscar Petersonの“The Trio“,日本グラモフォンMV-1032,ジャケットペラペラ,500円.97年発売のCDを持っているが,アナログを聞いてみたくなったので.
もうひとつは”Preservation Hall Jazz Band, New Orleans, vol.11“.95年に初めてアメリカ本土を踏んだ時のこと(出張で),訪問地はニューオリンズ,ボストン,ニューヨーク.ニューオリンズでは毎夜フレンチクォーターに繰り出して,ライブ・バーなどを渡り歩いた.かねてから開高 健の釣りエッセイを愛読していて,そこで読んだPreservation Hallを思い出して,行ってみた.何の因果かホール最前列で,座布団もといクッションを尻の下に敷いて,かぶりつきで観て来た,おっと聴いてきた.ほんとに”Saints 5$“だったかな?,の張り紙もあった.いやー,楽しかった,というか,Jazzと一緒になんか生き様を見てきた,って感じ.390円.そういえば,ジャズを聞き出したのはそのあとから,あのジーサン達もきっかけだったかもしれない.
WE101Dのプッシュプルはインプットトランスで位相反転した全段(といっても2段だけど)プッシュプル.まずまずの出来なのだが,もっとガツンが欲しいと感じていて,気になっているのがWE131A.ご本家の出力管はWE349Aだが,如何せん高価で希少.なのでヒーターが10VのWE336Aをねらっていたら,以前アンディクスに行った時に遭遇してしまった.財布には出張旅費の現金が・・・.買っちまった.その翌月の東京出張でもう一度アンディクスに行ったらまだあった.もう2本買っちまった.で6本になった.プッシュが出来て予備もある.ついに336Aプッシュ製作に着手,,,気持ちだけだけど.
海外出張でできたポケットマネーでP&Cに電話,171CタイプのOPTも買っちまった.だけど,KS-8615もいいんじゃない?・・・ここは贅沢コースで171Cタイプに心を決めた.