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変わった国の訪問記も.
10年くらい前,ショップの店主の,自作アンプをきちんと評価できるためには,ひとつくらいレファレンスになるアンプを持っていた方が良い,とのコメントにしたがって,Dynaco ST-70を購入した.Made in Great Britain の文字の入ったEL34,GZ34が刺さったものだった.しばらくは100Vで使っていた.球がもったいないかと思い,途中からはGolden Dragon製と半々で使っていた.音質には特別な特徴や印象を感じることは無く,こんなものか・・・・・程度に思っていた.使い勝手から見ると,
- 電源SWが後ろで面倒だし,むき出しのスライドスイッチでは心配,
- 通電状態を示すランプも欲しい.
- ゲインが高すぎて使いづらい.
- 電源トランスがかなり熱くなるし,うなりもある.
- 入力ピンジャックやSPターミナルが劣化してきた.
いろいろ考えた末,山本音響工芸のA08の回路,717A-45をコピーすることに.でコンセプトは,
- 出来るだけコンパクトにする.
- シャーシも手持ちのアルミ板を曲げてつくる.283mm×130mm×50mmになった.
- コンパクトにするため,Trのリップルフィルタを試してみる(このためのTrもデッドストック~~笑)
- WEのコンデンサを45フィラメントのデカップリングと,G1のWEつなぎに使う.
- NFBの有無をSWで切り替える.(計算間違いで11dbかかってしまった~~笑)
45のG1入力のところをWEつなぎで視聴したところ,低域がすごく強調されてボンボンいうので,WEのコンデンサはみな,フィラメントのバイアス抵抗にパラッた.これで音質がすっきりした.
少し離れたところから見ると(ここがミソ),なかなかの出来になった.WEつなぎの状態で測定すればよかったのだが,正月のうちにはやく音を聴きたくて,つなぎ変えてしまったので,データなし,WEつなぎの挙動は不明のままである.現在の状態では,f特が22Hz~100kHz at -3db,500kHzまで緩やかに下降する.トータルゲインは5.6dB(NFB -11db),最大出力は2.5W(歪3%),歪カーブはソフトディストーションで,1kHz,10kHzに差がなし(100Hzは歪率計の不調で測れなかった).特性にはかなり満足.
で音質について.よく,45シングルは力感がない,線が細いというようなコメントを聞く.しかしこのアンプはそんなことはなく,JazzもRockも良く鳴っていると思う.初めから,”おっ,いい!!”と思った.タンゴのOPTが良かったか,WE717の初段が良かったか,山本音響回路が良かったか??
<<< 一番はWE717を使った山本音響回路だったのではないかと思う. >>>
ちなみに,たいていはNFありで使っている.NFB有無による音質差はあまり感じないのだが,耳の感度が悪いかな??
あと,本アンプの弱点:
- 45とOPTがほとんど接触している.これ以上太い45があったとすると,その球は装着不能(爆)
- シャーシ幅がせまく,重量物が片側によっているので,少し押すと横にコケル(爆2).
■SV722(マッキンEQ)が完成して
プリアンプのように低レベルの信号を扱うアンプの音質に対して,部品や線材の影響ってどうなるのだろう,と思いながら製作した.今回は,手持ちのWEの 単線やベルデンのテフロン線を使った.半田は銀入りにした.つくり終わってふと思ったのだが,プリント基板で増幅部を構成すると,音質に対して,線材より もハンダ材の質がかなり効いてくるのではないだろうか?要は,いい加減なハンダだと,普通の線材より電気抵抗は大きいし,何か余計な歪まで付加するので は,,,まぁいいことはないだろう.とくにEQではなおのことでは?
できあがったSV722についてきたSOVTEC製12AX7LPSを挿して電圧・動作確認し,SW OFFして増幅部はTelefunken ECC83,カソードフォロワー段には松下の12AX7Tを挿してみた.まず感心したのはSNの良さ.素人配線ではこうはいかないだろうと思う(失敗経験なら結構あり).肝心の音は,CDもLPも以前のシステムよりもグッとグレードが上がった感じ.安定感/安心感もありがたい.特にEQは,以前の音がなにかつまらなかった(というか素っ気無くて燃え上がらない)のに比べて,琥珀の色合いというか,何か色濃い味が感じられる.うろ覚えだけれど,SOVTEC球の時は,もっとスッキリした,単色の印象であった.
デザインは好みではないのだが,全体としてかなり気に入っている.また,球はバックパネルの窓から横挿しなので,球を交換しての音質比較が簡単にできるのもありがたい.電気特性はそのうち測ってみようと思っている.
■SV-722で遊ぶことにした!
従前は,バラックに近い組み立てのCR-EQ(宍戸式EMTコピー)+サブミニ管によるラインアンプ(アポロ電子の基盤キット)+パワーアンプの構成で再生していた.しかし,ノイズや動作の安定性などに加え,音質もパッとしないなどの不満を持っていた.そこで,再生系の中でひとつは標準というかベンチマークになるものを持っておきたいと考えて,総合プリを導入することにした(最後は衝動だけど).
選んだのはサン・バレーのSV-722(マッキンタイプEQ).以前からマッキンタイプEQの回路が気に入っていて,いずれは製作しようと思っていたこと,結構な値段はするけど,自分でパーツを集めて,ケース加工も外注するとこの値段では無理だろうと判断したのが選定理由.昨年末に注文し,年末・正月で完成させようと画策した.
Webサイトには結構な情報があって,キットの内容は事前に概ね理解できた.となると虫が騒いできて,少々のチューンアップもすることに.増幅系の回路をあれこれ読み込んでみると,かなりこなれていて,へぼな改造の余地はないと判断.んで,電源やら構造やらに手を入れることにした.