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変わった国の訪問記も.
年が明けて,手作りの虫が湧いてきたので,正月休みを利用して一気に組み上げた.前段はお気に入りの6SN7のMT版である6FQ7で,直結の2段増幅.6384のプレートから2段目のカソードにNFBをかけ,さらにOPTの2次から初段にもNFBをかけるMLFB構成.6384は5結のままで,SGはツェナーで軽く安定化した.プレートに318v,SGは270v,カソード抵抗は390Ω.これでカソードに約60mA流れる.手持ちPTは160mAくらい流せるのであるが,結構余裕のある動作になった.6FQ7には最初,ヒーターに50vくらいのバイアスをB+から分圧して印加したのだが,ハムが結構出るのと,誘導雑音のような(ヒーターのアースを忘れたときのような)が出る.そこでヒーター・バイアスをやめて単純にヒーターの片側をアースしたら止まった.で,とりあえずこれでしばらく様子を見ることに.
まずはOPTからのNFBをかけず,しばらく聴きこんでみた.なにせ,“音が硬い“という噂なので,逆手にとって,音の傾向が硬い,Altec405Aをつないでみた.たしかに硬いのであるが,高域に独特の質感というか響きがある.シンバルの余韻などの周波数分布・スペクトルにおいて,どこかの部分に共鳴するような不思議な印象がある.ただし不快ではない.それと,きりっと締まった筋肉質の質感が全体に漂う.低域は結構力強くて,シングルらしくない.
昨日は久しぶりに、馴染みのパーツショップを訪れた。今回はしっかり目的がある。VT-52である。実はインドネシアで、前半に大出費をやらかしてしまった後、残りの2.5ヵ月間をじっと我慢の節約生活で、少々の余裕を出した。こいつで自分にご褒美を、というわけである。
写真は後日。
で、これまでによくやっちまったことがある。スタンバイ状態のまま再生を始めてしまうのである。バイアス抵抗に入れてあるIpメータでは、スタンバイ状態では、2管合わせて10mA程度流れるかどうかの状態。なのに、結構な音が出る。夜は音量を絞っているのでなかなか気がつかない。それでも1曲終わるまでには、なぜか気がついてスタンバイを切る。
どうして気づくのかわからないのだが、何か違うのであろう。しかし、歪っぽいという感じはしない。意外と夜はこのままでも聴けたりして・・・。このときプレートには110Vくらいかかっているはず。あとで動作点を確かめてみようと考えている。スタンバイでなくてナイトモードになったりして。
- 初段を差動回路にした。12AU7のカソードを共通にして、低電流ダイオード2.7mA容量をパラにして入れてある。これでバイアスは5vちょっとになるので、マイナス電源はなし。インプットトランスは普通の使い方で入れている。
- 初段を差動にしたので、今後、OPT2次側からオーバーオールのNFBを軽くかけてみるつもり。インプットトランスがあるおかげで、プリアンプとは分断されているので、安定にかけられる。
- カップリング・コンデンサにブラックキャットのでかいやつを使った。
- B+の平滑コンデンサにJJ製の40+20+20uf を使った。アムトランスなどで売っているやつ。
- スタンバイ・スイッチに連動したランプをつけた。
で早速失敗ザンゲ。電源SWにはランプ入りのシーソーSWを使ったのだが、そのランプ電源に6.3vを整流してあてたところまでは、前作と変わらない。しかし前作SWはプッシュボタンSWで中にランプが入っているタイプ。今度のはLEDだったらしい。通電して1分くらいでランプが瞬きだした。おわっ!とSWを切る。しかし、この間モニターしていた各部の電圧には異常はない。意を決して再投入、一瞬ランプがついた後消灯、で気がつく。LEDだった?。残念。
←制作中のシャーシ
さて、ざっと各部電圧を確認し、ハムバランス調整。ノイズは0.8mVだった(しばらく使ってから再調整する)。で音出し。1号機の時は初めはいま一つだったのだが、数時間の運転で良くなった。今度は、、、最初から好い。1号機よりイイ感じ。差動回路はOKの様だ。これで6A3ppがステレオになった。内部配線にはまだ問題があるのだが、それに音出ししたくて大急ぎで作っているのであるが、2台目ともなるとかなりこなれてきた。
- パワートランスのノグチPMC150MだとB+タップ電圧が高すぎるため(290V),センターに300Ωの抵抗を入れていたところを,アンディクスで捲いてもらった専用のトランスに換装すること。B+タップは[250v,270v]×2,180mAで容量もアップ,取り付け寸法は現用しているノグチのものと同じにしてある。
- 現状での音質はスッキリしていて好ましいのだが,もう少し色気,または力強さが欲しい。そこでインプット・トランスをUTCのH3から,ソーダーソンの軍用トランスに変えてみること。
年明けの2日,家人が出払っている間に手をつけた。2日位かかるかと思っていたら,案外順調に事が運び,その日の夕刻には出来あがってしまった。結果,動作状況は,B+タップに270Vを使い,シリコンダイオード出口で365V位,プレートのところで350V位,バイアスは65V(R=750Ω)で,実質のオペレーションはEp285V,Ip43mA,プレート損失12.3Wというところ。B+タップを250vに下げた方がいいかもしれない。
つい手が出てしまい,落札.が,到着してちょっとがっかり.ケースはアルミなのだが押すとペコペコ音がする.中詰め材との間が剥離しているらしい.また,グランドにも落ちていない.その上,ケースにはあちこち凹みがあって,もしコアがパーマロイならNGになっているかもしれない.そこでf特を測ってみた.
ひととおり測ってから,2次をシャントしないままだったのに気がついて,今度は600Ωの抵抗を負荷にしてもう一度測ったのが上図.2次オープンでは高域が持ち上がっているが,600Ω負荷では素直な特性である.ただし600Ω負荷だと10kHzで-3dB,20kHzで-7dBくらいに減衰してしまう.もうちょっと出てほしいところ.実装すると違ってくるのかもしれないが,どうだろう.年末の休みに,プリのあとに入れて音だしするか,と考えているところ.
ショップでParmecoのコアキシャルユニットを聴いた時に,BBCがこれとセットでモニターに使っていたアンプがLeakのTL12ってことを聞いた.そのときなぜか頭に浮かんだのが,管球王国に出ていた,ベル製2A3ppアンプの記事.GB/US違いだが,モニターアンプってんで、とにかく頭に浮かんだのだ.なんでもWE教御本山のベテランエンジニア氏によると,2A3のppでは決定版の回路だなんて書いていた.でつい作ってみたくなった.モノならあまり手をかけずにできるし,部品は大体あるし,丁度336A用のシャーシ加工の練習にもなるし,ってんで6月末から作業を始めた.
もとの回路は低μ3極管の1段増幅のあと,インターステージトランスで位相反転,低μ3極管(56だったか)のppドライバーを経て2A3をドライブする.上下の2A3のプレートから其々ドライバーのカソードにNFBがかけられている.これがキモなのだろう.2A3の入力容量が効いて,低μ三極管ドライブだと高域が落ちそうなのだが,このキモのおかげやあれやこれや,うまくいっているのではと愚考.きちんと調べればよいのだが,それは後回し.
OPTは,さきに聴き比べに使った山水のSW-15-8.中学生のときに購入し,高校生になって6GA4ppに使っていたやつ.このOPT、大きさ的に丁度で、聴き比べ時のEL34(T)ppのときは薄味だったが、大昔の6GA4ppでは充実だった記憶。
インターステージの手持ちがないので,UTCのH-3をインプットとし,シングルになっている2次巻線は抵抗でセンターを出して位相反転させる.初段は12AU7のプッシュ.グリッド側センターはアースから抵抗で浮かし,コンデンサで12AU7カソードにつなぐ(Westernつなぎってやつだぁ).カソード抵抗は上下共通でバランスをとる.ドライバ段は6SN7にした.もと回路どおり出力段のプレートからカソードにNFB.B+はダイオード整流,5Hのチョークと20μ×4のブロックケミコン.おっと出力管は手持ちの6A3を使用(2A3は持っていないので・・・).フィラメントからのハムが心配だが,NFBかけるし,配線で下手を打たなければ実用レベルにはできるはず(へっぽこなので,ここが結構苦労するのだが).シャーシはWE336Aプロジェクト用に準備していたアルミチャンネルとアルミ板を切った貼ったして作ることに.今後のプロジェクトの練習も兼ねる.300×150×50のサイズ,大きさに結構制約があって練習になる.
6月末に10日間の連続出張があったため,本格的な工作は7月に入ってからとなった.先週の連休初めに完成, 早速鳴らしてみると,始めはなんともさびしい音で,へこんでしまった.しかし我慢して鳴らしていると,2日目には結構いい感じになってきた.2A3ってのは情感たっぷり,ファットな音質をイメージしていたのだが,このアンプの音質はどっちかというとスッキリさわやか系,ミネラルの含まれた清水って感じ.こんなのも悪くないと,結構気に入り始めた.と,そんなところでショップに持ち込んだ.はたしてParmecoはどう鳴るか?