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AudioとFishingと旅,つれづれ
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 10日ほど前、ふと思いついて、常用の12inコアキシャルを614型エンクロージャーから取り外し、しばらくお休みしていたWE755Aに付け替えた。バッフルにはオリジナルの614箱よりふたまわり位小さめのポート(といってもただの開口)がついている。板材はフィンランド・バーチの合板で、固くて重くて、たたくと高めの締まった音がするもの。しばらく鳴らしていなかったので、初めは調子悪くても我慢して・・・と思いつつ、片側が出来上がる都度、順に音を出してやった。
 このバスレフポート、12inユニットにはちょっと小さいのではないかと、日ごろから感じていたもの。ユニットが8inになってちょうどチューニングがハマったか、初めっから快調な低音が出た。バランスが崩れることもなく、中高音とのつながりに違和感はない。

 『あっ、やっ、これまでで一番イイ!!』
ってのが第1印象。何せこの755A、これまでも、そこそこは鳴っていたと思うのだが、それ以上ではない感じが消えない。あちこちで読むWE755A評からすると、箱のマッチングのほかに、SP以外の再生系のアラを容赦なく洗い出すらしいので、根本からやり直さないとダメかもしれない。なんで、この先暇になるか、なにか思いついたらまた弄ろうとしまっていたのである。前回との違いは、箱は同じなのだが前回は密閉。パワー・アンプが前回は2A3s、45s、EL34pp(ST-70)、WE101Dpp(イントラ+ダブルpp)など、今回は6A3ppモノ×2(イントラ+ダブルpp)。これまでのアンプの中では現在の6A3ppが一番のお気に入りである。箱と相まってアンプとの相性も良かったみたい。このところは、そのうちアンプを代えて比較しようと思っている。
 あれこれ色々の音楽をかけてみたが、ちょっとニタニタしてしまったのが、過日99円で購入した試聴盤LP。6月末~7月の日付が記されていて、その中にDeep Purple のハイウェイスターが入っていた。いやー、感動。調べると1972年だぁ、でまた感動。放課後の掃除当番、ホーキのギター、定番である。それをWE755Aがぁ。初めて自分の装置で聴いてみると、意外と緻密な曲で、音もイイ。なんでもスイスのモントルーで、ローリング・ストーンズのモービル・ユニットを借りてライブ形式で録音しようと待機していたら、予定していた会場でコンサートをやっていたフランク・ザッパ&ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション、コンサート最中に興奮した客が照明弾を撃って火事になってしまい、録音困難になった。仕方なく会場を探した結果、あいていた安ホテルを借りて、その廊下で録音された代物という。スモークオンザウォーターもこの時に録音されたってぇ逸話である。最近買ったストーンズのシングル集(CD)、The Band、ディラン、キャロル・キングにジョニ・ミッチェル、Otis、Jazzいろいろ、劇団四季、果てはジミヘンにロバート・ジョンソンもかけちまったが、皆(CD/LPとも)楽しく聴くことができた。
 ・・・がひとつだけ、マデリン・ペルー(CD)が余りいけなかった。声に艶がない、音全体に砂を噛むような嫌な質感を感じた。多少は相性があるか・・・。

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 Altec405Aを使ったJSP方式のSPシステムをチューニング中である.
やっと左右2台が組みあがり,ステレオで試聴ができるようになった.でダクトチューニングの続きである.

◆ダクト長260mm:
ここまで,210mm,280mmと聴いてきて,この近辺をうろうろしてきたが,どうやら260mmあたりが良さそうである.正弦波入れると,60Hzあたりでダクトでの空気の共振が確認できる.60Hzはしっかり出ており,50Hzも減衰はあるものの聴こえる.驚いたことに40Hzも聴こえる.
そこで今日は260mmにて試聴中である.今日は自分が晩御飯に肉料理をつくることになり,下ごしらえの玉ねぎを大量にいためながら,ツェッペリン(Jボーナムみたいなおじいさんが薪をしょってるやつ)を爆音でかけた.これ結構いける.メインシステム(30cmコアキシャル)のような低域の量感は望めないが,レンジは伸びているようだし,心配したバランスも許せる範囲かな.

能率の高い旧タイプの10cmユニットでここまで出せれば満足していいのでは,と思う.普通のバスレフならば,80-100Hzあたりを持ち上げてまとめるところまでだったのではないか.それ以上となるとダブルバスレフやTQWTだろうか.JSPの場合,かなり自然な感じの低音が得られ,しかもレンジがf0一杯まで出せる可能性がある.ユニットの適性があるだろうが,今回はなんとかうまくいったようである.ただし,もう少し大人しいユニットに変更するかも・・・(なにせ自分用じゃなくて子供用なんで,あまり個性的なのはどうかと・・・).

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 JSP方式を拝借して製作中のSPシステム,8合目までやってきた.
MDFのエンクロージャーは塗装の最終段階,今日は,足かけ3週にわたる1台目の塗装を,,,”ここまで”,,とあきらめて,ダクトとユニット(Altec 405A)を組み込んだ.もう一台は,塗装に一部失敗があって,もう2回くらい上塗りすることにしている.
で,ダクト長のチューニングに突入.ダクトは基本の長さが155mmあって,バッフル厚が15mmなので,実質170mmから試聴開始.この状態では低域がかぶったような不安な感じでNG.30mm伸ばすと少し改善.50mm,70mm,90mm,110mmまで試してみた.90mmあたりからバランスが良くなり始め,110mmで結構なところまできた.ここで低周波発振機をつないで低音の出方を耳で確認してみた.

◆ダクト長210mm:ティッシュペーパーをダクト前に垂らすと,70Hzあたりでダクト共振,下は65Hzあたりまで共振している.上は80Hzでも、弱まるものの共振している様子.聴感では,70Hzは出ているが60Hzにかけて減衰し,50Hzはわずかに聴こえる.試聴では、高域に重心があって、ベースやバスドラの量感がもっとほしい。

◆ダクト長280mm:100Hzからだら下がりの感じで,60Hzまではしっかり出ており,50Hzは聞こえるがかなり減衰している.これだけだと,まずまずの特性のように思えるが,実際に曲をかけると高域に重心があって,210mmよりもフラット感があるものの、もう少し中・低域のボリュームが欲しいと感じる.

低域のレンジにも期待しているが、より重要なのはバランスだな・・・ということを実感.うまく低域の量感を確保して,その上にこのユニットの特徴ある中・高域が再生できると満点なのだが.
このユニットはこれ以上は難しいのか,もうしばらくチューニングに取り組もうと考ええいる.

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 はたと気付いたことがある。ジョーダン ワッツのアルミコーン・フルレンジJX92の使用例では、数リットルの小さな密閉箱に入れたシステムに、LとRを並列にしたイコライザーを入れて高域成分を減衰させて バランスを取っている。これ、使えそうである。JX92の場合は8Ω位の抵抗で高域成分を6db(電圧で半分、電力で1/4、音圧では-6dbだったよ な)落としていたと記憶。今回のJSPシステムなら、低域レンジは結構下まで出ているので、ちょっとバランスを補正する程度で良いのではないかと思ってい る。

(2010.3.16 加筆)

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 子供の卒業祝いにと、以前から温めていた構想に着手した。
手持ちで遊んでいたAltec 405Aをきちんとした箱に入れ、真空管アンプをつけて子供の再生装置にするというもの。箱は、以前から気になっていたJSP方式。あれの黄色のやつが格好好いなぁ、と気に入っていたのである。で、それをビンテージユニットで再現しちまおうというもの。
いろいろ情報をあさって、箱の形状やらの概要は頭にあったので、”よし、やろう!!”と思ってから2日でここまでできた。15mm厚のMDFをホームセンターで購入・切断、自宅でSPとダクトの穴を自在錐であけ、昨夜サッカーの韓国戦を見ながら接着・組立まで。この先、丸穴の角と箱のコーナーをルーターで丸くして、ダクトをつけて、、、、で3月中に塗装を含めて完成させ、引き渡し予定。
なにせ、急遽、3月末から長期の (といっても2か月半だけど) インドネシア出張が入ってしまい、ここ1ヶ月強でアンプまで作ろうという算段なのだ。アンプの方は、当初は6BQ5のppを考えていたが、時間がないのでもっと簡単なシングルにすることに。SPの能率がそこそこあるので、余裕をみても10Wは不要、6W位を出せるもので面白いのがないか、、、と思案の結果、6AR6を使うことに。さあ、まにあうか??

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・・・なんて書くと大仰である.が,追いかけていくと深い.
実はついこの前,なじみのショップにAltec 515-8G HPが置いてあって,裸のままTechnicsの昔のシステム(たしかSB7000だったか,あのユニットの位相を合わせて設置した革新的なモデル)のウーハー用エンクロージャの,しかもユニット孔の上から被せる格好で置いてあって,んでもって鳴らしていた(箱は上向きに無造作に置かれていた).初めは気にしなかったが,なんかいい感じで鳴っているシステムがあるんで,どれかな?と探したらこれだった.
 えっ?,これ?   レンジは広くないけど,シンバルも聴こえるし,ピアノなんかかなりイイ.ボーカルかけたらさぞかし.どうなってるの,これ?
 で,スペックを雑誌で見てみると,一応高域は4kHzまで出ることになっている.しかし,そのスペックで単体で鳴らして,いい感じだなんて驚きである.当然,上にもユニットを上手くつなぐとさぞかし,と後から思うのであるが,完全ブラインドでも,あたしゃかなりの点数をつけるに違いない.自分の耳は,50才を過ぎて,正弦波だと12kHzまで,13kHzは怪しくて,14kHz以上は感じない.だから自分だけのためなら,再生系は20kHzまであれば完璧,で,せめてその位まではレンジを確保しようと考えていたのに.
 それで,しばらく前にやったOPT聴き比べでも,ナローレンジのトランスにはいまひとつ手が伸びなかったのに.ナロー組のOPTには,P&Cの171CとUTCの軍用2種が手持ちであって,特にUTCの一つがガッツがあって良かったのである.しかし高域のフラット範囲が8KHzくらい,聴き比べするとシンバルの余韻がひどく足りない気がして,もっと耳が聴こえなくなってから使おうかと考えていた.もう一度,聴き比べし直そうか,でも面倒だぁ.
 
 とにかくそれ以来,出物の515がないか,チェックしだしてしまった.周波数レンジのバランスってかなり深い話のようである.

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過日,ノースサウンドで珍しいスピーカーユニットの音を聴いた.“ちょっと面白いのがあるけど,来ないか?”との誘いに乗って行ってみてびっくり.Parmeco LS1というそうな.“いゃー,勉強になりました.いいものを聴かせて頂きました” ってのが感想.

件のユニットは1950年代の製造らしい15インチクラスの2wayコアキシャル型,中央にアルテック604みたいなマルチセルラ風のホーンがあり,ウーハーのコーンは概ねストレート.エッジはフィックストでビスコロイドがたっぷり塗ってある.後ろには巨大なアルニコ・マグネット,これはウーハー用.その後ろにツィーター用のこれまた大きなアルニコ・マグネットが堂々と載っている.ユニットの脇には,これまた大きなネットワーク.角形の大きなオイル・コンデンサがたくさん,大型の空芯コイル2ケ,小さなコイルも1ケなどなど,見るからに力の入ったネットワークが威容を誇っている.

しかし何よりびっくりしたのが音である.店ではユニット単体で鳴らしているのだが,低域から高域まで見事にバランスしていて,ベースもしっかり,高域だって不満なく出ている.中域がまた琥珀のような充実感があり,甘露甘露って感じ.お客さんからのあずかりものだそうで,これをつかったシステムを造るそうな.あまりに低音が出るので,そっとコーン紙に触れると,コーンがずい分振動している.振動系は軽量だけど,コンプライアンスは大きく作られていて,コーンがよく動くようである.ほぉ?と思い,裏の様子を覗くと,ダンパーは蝶型で,しかもかなりほっそりしている.このあたりにも秘密があるらしい.たいてい,ビスコロイドって経年変化で硬くなると思うのだが,さすれば50年を経て調度頃合い硬化し,第二の黄金期を迎えたのであろうか? 若かりし頃は,これまた今とは全く違う音を出していたのであろうか?

こんなタイプのビンテージ・スピーカーは初めてである.どんなシステムになるのか,どんなアンプがマッチするのであろうか.実家に帰るまでに,オーナーには申し訳ないが,興味津々,セッティングが始まったらちゃっかり試聴のご相伴にあずかろうと思っている.

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OPTの聴き比べ作業が進行中である.かなり傾向がつかめてきたが,まだ比較ケースの空欄が埋まらず,もうしばらくかかりそうである.あちこち線をつなぎ換える作業を繰り替えしているうち,SPも換えてやっておこうと思い,常用の30cmコアキシャルから,久々にWE755Aにつなぎ換えてみた.

きっとボーカルものや50年代あたりのジャズなどにはまるのであろうと予想されるが,70年代のロックやブラックミュージック,最近のものも聴く機会が多い.そんなソースも含めて,どんな鳴りかたをするだろう.とりあえず今日は,ピンクフロイドのWish You Were Hereから始め,綾戸知恵のYour Songs,劇団四季のWickedMamma Miaのオリジナル ロンドンキャスト,夜になってCaféApres-midi Meets Disney ハトのサッドジョーンズなどなど.

 で,どうだったかというと,鳴らし始めて時間がたち,調子が出てきた頃にかけたWickedを聴いていた娘MVocalをやっている)がいたく気に入ったようで,いつものよりこっちのほうがよいと言う.う~ん,確かにいい感じである.でもMamma Miaにはあまり合わないみたい.一方,夜の部では,かけたソースが合いそうなものばかりであったこともあり,良い.あらためて良さを実感した.でも常用機と比較したわけではないし,好きなソースをかけると,“あぁいいなぁ“となる傾向があるので,詳しい評価はもうしばらく聴きこんでからにしよう.

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少し前に雑誌でBeymaというメーカーのコアキシャルユニットの試聴記を見た.そのときは特に気にしていなかったが,2~3日前に何の気なしに読み返していて,“あれっ,これウチのユニット(アクシスという)とそっくりだぁ.ははぁ,ここのメーカーにつくらせてたのかぁ,とまあ,誕生地が判明した.期を同じくして,ザ・キット屋で,タンノイの代わりになるユニットの販売を計画しているというのも見たが,ああ,あれも同じところの産らしい.
ウチの12インチユニットは従兄弟ってところであるが,ウーハーもコンプレッションドライバーもネオジウム・マグネット使い,フレームもチと違うというあたりに,地方のガレージメーカー(ノースサウンド・プロという)の気概がにじむ.ネットワークはオリジナルである.
タンノイを所有したことも,じっくり聴き込んだこともないので,この音がタンノイ系なのかどうかは分からないが,今のところ,結構気に入っている.まだ十分使いこなしていないという所もあり,エンクロージャーを少しずついじったりして試行錯誤中である.(それがン年続いているけど.)
昨年末からは,後面開放をやめて,アルテック614みたいなバスレフにしている.これにはちょっとした経緯がある.まずは,後面開放の状態でバッフルを代えて,Jensen A12+RP-103 の2wayにしてみようと思ったのが始まり.どちらもここ数年使っていなかったので,たまには陽の目を・・・と思ったのである.で,バッフルの製作・加工を発注したのだが,手違いでツィーター穴の大きさと位置が間違ってできてしまったので,“ただであげるから,自分でなんとかしてくれ”,ということになった.

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