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AudioとFishingと旅,つれづれ
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ST70_2.JPG

10年くらい前,ショップの店主の,自作アンプをきちんと評価できるためには,ひとつくらいレファレンスになるアンプを持っていた方が良い,とのコメントにしたがって,Dynaco ST-70を購入した.Made in Great Britain の文字の入ったEL34GZ34が刺さったものだった.しばらくは100Vで使っていた.球がもったいないかと思い,途中からはGolden Dragon製と半々で使っていた.音質には特別な特徴や印象を感じることは無く,こんなものか・・・・・程度に思っていた.使い勝手から見ると,

  • 電源SWが後ろで面倒だし,むき出しのスライドスイッチでは心配,
  • 通電状態を示すランプも欲しい.
  • ゲインが高すぎて使いづらい.
  • 電源トランスがかなり熱くなるし,うなりもある.
  • 入力ピンジャックやSPターミナルが劣化してきた.
などが気になっていた.そのうちに,ノイズが出るようになり,7199を交換したりしたが,あまり効果がない.で,とうとう大改造することにした.

で,自分の都合と好みでこんな作戦をたてた.

  • 入力ピンジャック,SPターミナルを付け替える.方法は,エポキシ板を加工してベース板をつくり,これを介してシャーシに取り付ける.
  • 電源SWの交換.もとの穴を少し広げて,ランプ入りのSWを取り付ける.電源コードをBelden製に交換
  • 電源トランスの発熱を少しでも下げるため,出力管を手持ちのSOVTEC 6L6GC/5881WXTにする(ヒーター;6.3V 2A6.3V 1.0A).UL動作させて20Wくらいの出力をめざす.この球,UESUGIアンプで評判いいみたいなので(昔@200円くらいで買った).
  • 前段はちょっとやってみたかった是枝氏発表の回路(管球王国No.5).初段6EJ7PK分割位相反転に12B4ANFB12db程度にする.
  • ガラスエポキシで基盤をつくり,ターミナルを並べてCRを取り付ける.遊びでLEDを基盤に埋め込んで,発光させる.
  • C-電源はセレンをやめてSiダイオード整流とする.出力管1本ずつバイアス調整できるようにする.

ST70_1.JPG

ST70_3.JPG




ざっとこんな按配.はじめはステップアップトランスで110Vに上げて,ヒーター電圧をkeepさせていたが,100V動作で調整して特に問題なさそうなので,今は100V動作にしている.

とりあえず作り上げたので,簡単に電気特性を確認(AC100V).

  • 裸ゲイン33.6dbNFB 8.8dbかかってトータルゲインは24.8db
    (このあと前段のB+を変更したので正確ではない)
  • 最大出力約20W
  • f特:0db at 10Hz180kHz,ただし90kHz150kHz2dbのピーク
  • なのでNF抵抗に0.0015ufをパラってピークを抑えた結果,80kHz-3db500kHzまでピークなし,きれいに減衰,となった.

いよいよの音出し.

改造前は,WE101Dppを主に使っていた.それに比べて,なんだかまろやか,というかふっくらというか,柔らかというか,,,こんな感じの仕上がりとなった.いい感じである.好みからすると,熱いものがほとばしるような再生をしたいのであるが,仕事から戻って気持ちをリラックスさせるのであれば,こっちのほうが良いだろう.

P6011649.JPG←明かりはいまひとつだったかな.PTはやっぱり熱くなる.また,片チャンネルで20W出すとB+がずいぶん下がる.Dynaco ST-70PTでは大きな出力での連続使用は無理のように思う(家庭ではそんな必要はないが).

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