AudioとFishingと旅,つれづれ
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変わった国の訪問記も.
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10年くらい前,ショップの店主の,自作アンプをきちんと評価できるためには,ひとつくらいレファレンスになるアンプを持っていた方が良い,とのコメントにしたがって,Dynaco ST-70を購入した.Made in Great Britain の文字の入ったEL34,GZ34が刺さったものだった.しばらくは100Vで使っていた.球がもったいないかと思い,途中からはGolden Dragon製と半々で使っていた.音質には特別な特徴や印象を感じることは無く,こんなものか・・・・・程度に思っていた.使い勝手から見ると,
- 電源SWが後ろで面倒だし,むき出しのスライドスイッチでは心配,
- 通電状態を示すランプも欲しい.
- ゲインが高すぎて使いづらい.
- 電源トランスがかなり熱くなるし,うなりもある.
- 入力ピンジャックやSPターミナルが劣化してきた.
で,自分の都合と好みでこんな作戦をたてた.
- 入力ピンジャック,SPターミナルを付け替える.方法は,エポキシ板を加工してベース板をつくり,これを介してシャーシに取り付ける.
- 電源SWの交換.もとの穴を少し広げて,ランプ入りのSWを取り付ける.電源コードをBelden製に交換
- 電源トランスの発熱を少しでも下げるため,出力管を手持ちのSOVTEC 6L6GC/5881WXTにする(ヒーター;6.3V 2A→6.3V 1.0A).UL動作させて20Wくらいの出力をめざす.この球,UESUGIアンプで評判いいみたいなので(昔@200円くらいで買った).
- 前段はちょっとやってみたかった是枝氏発表の回路(管球王国No.5).初段6EJ7,PK分割位相反転に12B4A.NFBは12db程度にする.
- ガラスエポキシで基盤をつくり,ターミナルを並べてCRを取り付ける.遊びでLEDを基盤に埋め込んで,発光させる.
- C-電源はセレンをやめてSiダイオード整流とする.出力管1本ずつバイアス調整できるようにする.
ざっとこんな按配.はじめはステップアップトランスで110Vに上げて,ヒーター電圧をkeepさせていたが,100V動作で調整して特に問題なさそうなので,今は100V動作にしている.
とりあえず作り上げたので,簡単に電気特性を確認(AC100V).
- 裸ゲイン33.6db,NFB 8.8dbかかってトータルゲインは24.8db
(このあと前段のB+を変更したので正確ではない) - 最大出力約20W
- f特:0db at 10Hz~180kHz,ただし90kHzと150kHzに2dbのピーク
- なのでNF抵抗に0.0015ufをパラってピークを抑えた結果,80kHzで-3db,500kHzまでピークなし,きれいに減衰,となった.
いよいよの音出し.
改造前は,WE101Dのppを主に使っていた.それに比べて,なんだかまろやか,というかふっくらというか,柔らかというか,,,こんな感じの仕上がりとなった.いい感じである.好みからすると,熱いものがほとばしるような再生をしたいのであるが,仕事から戻って気持ちをリラックスさせるのであれば,こっちのほうが良いだろう.
←明かりはいまひとつだったかな.PTはやっぱり熱くなる.また,片チャンネルで20W出すとB+がずいぶん下がる.Dynaco ST-70のPTでは大きな出力での連続使用は無理のように思う(家庭ではそんな必要はないが).
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