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AudioとFishingと旅,つれづれ
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 1年前の正月に45シングルを製作した.部品はほとんど手持ちのもので間に合った.というのも,あれつくろう,これつくろう,と集めたままデッドストックになっていたトランスや真空管を使おうというのが動機だったから.
いろいろ考えた末,山本音響工芸のA08の回路,717A-45をコピーすることに.でコンセプトは,
  • 出来るだけコンパクトにする.
  • シャーシも手持ちのアルミ板を曲げてつくる.283mm×130mm×50mmになった.
  • コンパクトにするため,Trのリップルフィルタを試してみる(このためのTrもデッドストック~~笑)
  • WEのコンデンサを45フィラメントのデカップリングと,G1のWEつなぎに使う.
  • NFBの有無をSWで切り替える.(計算間違いで11dbかかってしまった~~笑)
とした.OPTは旧タンゴのM705,PTはノグチのPMC-150を使用.Siダイオード整流で,100uf,リップルフィルタ,20ufの電源構成.ダイオードの出口は,初め10ufオイルコンを入れたが,リップルが取りきれなかったので100ufに変更したもの.このため,大きな穴がシャーシにあいている(残念).717のSg2は元回路と同様に低電圧ダイオードで安定化している.
45のG1入力のところをWEつなぎで視聴したところ,低域がすごく強調されてボンボンいうので,WEのコンデンサはみな,フィラメントのバイアス抵抗にパラッた.これで音質がすっきりした.

P5101589_s.JPG 少し離れたところから見ると(ここがミソ),なかなかの出来になった.WEつなぎの状態で測定すればよかったのだが,正月のうちにはやく音を聴きたくて,つなぎ変えてしまったので,データなし,WEつなぎの挙動は不明のままである.現在の状態では,f特が22Hz~100kHz at -3db,500kHzまで緩やかに下降する.トータルゲインは5.6dB(NFB -11db),最大出力は2.5W(歪3%),歪カーブはソフトディストーションで,1kHz,10kHzに差がなし(100Hzは歪率計の不調で測れなかった).特性にはかなり満足.
で音質について.よく,45シングルは力感がない,線が細いというようなコメントを聞く.しかしこのアンプはそんなことはなく,JazzもRockも良く鳴っていると思う.初めから,”おっ,いい!!”と思った.タンゴのOPTが良かったか,WE717の初段が良かったか,山本音響回路が良かったか??
<<< 一番はWE717を使った山本音響回路だったのではないかと思う. >>>
ちなみに,たいていはNFありで使っている.NFB有無による音質差はあまり感じないのだが,耳の感度が悪いかな??
あと,本アンプの弱点:

  • 45とOPTがほとんど接触している.これ以上太い45があったとすると,その球は装着不能(爆)
  • シャーシ幅がせまく,重量物が片側によっているので,少し押すと横にコケル(爆2).

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