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変わった国の訪問記も.
スリナム現地ドライバーのS君に釣りのことを聞くと,これまでに滞在していた日本人のなかの釣り好きさんには,ジャングルに入ってやるクイクイ釣りが大好評という.よく聞くと,どうやら釣りよりも,そのあとのdishが目当てらしい.地元の人もこれを食べるのが大好きで,市場でも売っているそう.釣り場は,ちょっと田舎に行ったクリークなどにもいるらしいのだが,日本人や本当に好きな人は3~4時間かけてニッケリの方のジャングルにまで遠征するとのこと.で,最初のスリナム訪問時には,“クイクイないか~,クイクイないか~”と聞きまくった.(最近の出張は世知辛くて,土日も作業日にしないとノルマが間に合わない.釣りなんて無理だ~).
Live Kwikwi
その願いがかなって,2度目の訪問では市場でついに生クイクイに遭遇.洗面器に入ったそいつは体側の鎧から黒く光を反射しながら,水なしでもバタバタ暴れている.体側のウロコは,まさに鎧そのもの.くの字の大きな鎧ウロコが整然と一直線に並ぶ様は,なかなかに立派でもある.ロボ・フィーッシュ!って感じである.大きさは20cmくらい.“こいつは生命力が強いんだ,精力つくで~“とは売り手のおっちゃん.たしかに,ずいぶん遠くで釣り上げて何時間もかけてパラマリボの市場に運ばれたにもかかわらず,この元気.たぶん水なんてちょっとかけてもらった程度だろう.”おお,こいつは絶対に食べにゃならん!“と気合がはいった.
さてこいつは何者?,と調べてみたものの一向にwebに見つからない.・・・そのはず,うっかりQuiquiで検索していた.正しくはKwikwiであった.でその紹介.
本名はMegalechis picta (Spotted hoplo) または Hoplosternum littorale (Hassar)というそうな.アマゾン一帯に分布.湿地帯や洪水時に水に埋まる平原(flooded savanna)に加え,流れの強い内陸のクリークにも生息するらしい.乾季に湿地が乾いてしまっても,泥の中20cmくらいのところに穴を掘って隠れ,次の雨季を待つことができる(カラカラに乾いてはNGだけど).昔は,湿地の水を乾かして,泥の中に隠れたクイクイを捕っていたそうだが,最近は網を使うらしい(釣りではなかった).とまあ下記サイトからの受け売りである.
http://www.fishbase.org/Summary/SpeciesSummary.php?genusname=Megalechis&speciesname=picta
Kwikwiカレー煮 皿の上のKwikwi
とにかく,あっちこっちでクイクイ言うものだから,とうとう現地のさる方から,ご自宅でスリナム料理をご馳走してくれるとの招待を受けた.もちろんクイクイincludedである.どんなものが出るか,興味津々である.で,とうとうご対面したクイクイ料理がこれ.ココナツミルクのたっぷり入ったカレー煮である.クイクイはgutsをとっただけの姿のままである.こいつは,頭を指で押さえ,反対の手の指で鎧ウロコを尾の方に滑らすと簡単に身から皮と鎧ウロコを分離できる.現れた肉はプリッとしっかりしていて,これにココナツカレーソースが良く効いて,美味!あっしはしっかり2匹いただいた.
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