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AudioとFishingと旅,つれづれ
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  • 直熱3極管の音はどんなだろう?
  • WE古典管の音はどんなだろう?
  • WE風の古典的なダブルpp回路の音はどんなだろう?

ラ技誌に掲載される新氏の製作記事を読むたびに,だんだん上のような期待が膨らんできて,とうとうWE101Dppアンプを作ってしまった.数年前のことである.いずれは作ろうと,東京に出張するたびにWE101系の球を少しずつであるが買い集めていたのである.


P8181861.JPGP8181862.JPGP8181860.JPG
 

で,出力管はWE101D,出力は1.5W位欲しいし,球にあまり無理をかけたくないのでppにする.ダブルpp構成で,初段のインプットトランスで位相反転することに.ドライバー管には6SN7,いずれは5692の赤ベースにと思っている.せっかくWE古典球をつかうのだからOPTも一捻りしたいと思い,思案していたところ,アンディクスの石井さんが,“こんなのも作れるよ~”と紹介してくれたのが,オリジナルOPTのパーマロイ版.値段は覚えていないが,格安だった.ついでにPTも作ってもらった.またそのころ,札幌のウェスタンサウンド・アネックスでWEの小さなチョーク・トランス(2HDCR=170Ω)を見つけて2個購入.これは各チャンネルOPT1次側のセンターに1つずつ直列に入れることにした.B電源 -> CH-> OPTのセンター(B+)という具合.これで交流バランスを改善しようというわけ.インプットトランスは,はじめはアンディクスにあった小さな黒い塗装の軍用トランスを使ったのだが,fレンジが狭くて気に食わず,同じサイズで手持ちだったUTCH5(115k295k)に変更して現在に至る.

101Dのソケットも自作したが,出来はいまひとつかな.電源SWは回転タイプ,ランプは6.3V点火の電球タイプで青いカバーの昔懐かしタイプ.SP出力はWE755Aもつなぎたいので4Ωと8Ωとした.


WE101Dにはプレート電圧を250V位かけ,IP1本あたり1517mA位流している.6SN7はカソード抵抗1kΩ,プレート抵抗47kΩだったはず.6SN7はバイアスが2Vくらいはかかるようにしたいと考えての設定である.F特を見ながら6SN7のグリッド抵抗,つまりインプットトランスのシャント抵抗を調整した結果,30kΩとした.101Dのフィラメントには左右・上下管みな別巻線を使い,上下管をパラにしてハム・バランサーを入れた.グリッド抵抗は上下管の中点を47kΩでアースから浮かせて,0.47μでハム・バランサー中点につなぐウェスタン方式にした.B電源の整流は,秋葉のラジオセンター3Fのエスカレータのところにある店で500円で売っていた5Y3W,でもこれってBendix6106と中身はソックリ.

この状態で,最大出力1.0W(歪3%),f特は図のとおりとなった.残留ノイズはなかなか下がらず,1.53mVくらいある.

P8181859.JPG

101Dは定格を超えた使い方だが,これまでのところは全く問題ない.で,音はと言うと,,,? どうも“これだっ!”っていう印象が無いのだがあえて言えば,“爽やかっ!”って感じであろうか.昨日から,ST706L6WXT(sovtec)ppに代えて久しぶりに使っている.これに比べての印象である.“・・・か~”でなくて“・・・かっ!”って感じの爽やかさである.こういう直裁さが,直線性のよい直熱管の特徴なのだろうか.ちなみに1Wの出力は,高能率のわが30cmコアキシャルSPでは,特に不満なく楽しめる.これで70’sのロックや黒人音楽をかけているのである.

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