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AudioとFishingと旅,つれづれ
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イギリス南西部コーンウォール地方の港町をいくつか訪問してきた.ロンドンのパディントン駅からFast Great Western鉄道の特急に乗って5時間程度.南側の海岸沿いに港町が点在する.訪れたのはLand Endのちょっと手前のNewlyn&Penzance,そこから3時間くらいロンドン方面にもどったPaighton&Brixham

30-08-08_1402.jpg     Brixham.JPG
パディントン駅のパディントン    Brixhamの綺麗な街並み

港のうしろは,どの街も古い石造りの建物が連なって独特の雰囲気がある.カミさんが“アーサー王と円卓の騎士かぁ,いいなぁ×連発”だったが,こっちはさっぱり素養がなくて???.とにかく港町なんだから,イギリスとはいえ,そこそこうまいSeafoodを,と思っていた.その前に訪問したアイルランドが今ひとつで,ここは一発盛り返そうとの魂胆.

 

◆Monk fish

坊さんfishってつまり”アンコウ”のこと.なんだけど,エゲレス人は船上で肉のある尻尾の部分のみ切り取って,あとは海にポイ!でこの肉は,白身肉として揚げたりソテーしたりシチューにしたりして食べる.パブとシーフードレストランが一緒になってるDolphinってとこで,モンクとコッドの入ったシチュー風煮込み料理を食べたけど,素材の良さを完全に消し去る見事な料理.まずくは無いけど,もうちょっと勉強してほしいなー.

 ここでは,カニを潰して裏漉ししたスープ(ビスクって言ったっけ)を食べた.こっちはまずまず.だけど,港であんなにカニが揚がってるのに街ではさっぱり売ってないし,レストランでもカニを出してないし,もしかしたら出来合いか,冷凍か,缶詰でも使っていたのだろうか,,,と疑心暗鬼.

monk.JPG   ankimo.JPG

アンコウの尻尾          フランス人ならアン肝だって少しは食べる

◆サンドウィッチ

 列車移動中の駅で買ったサンドウィッチで,その疑心暗鬼はさらに深まる.なんでこんなマズイものに4£も払わにゃならんのだ?どうマズイかっていうと,ベーコンがあまりにもしょっぱくて,そのベーコン自体も塩味しかしない代物で,ほかの野菜やマヨネーズ風ソースなどの味がしない.これを毎日のように食べるって,単純,単調,ただしょっぱいだけ,どこまで行っても,いつまでたっても変わらない,暗く単調な灰色の低い空,そんなモノローグな気持ちが頭の中に広がる.エゲレス人の強さの秘密が少しわかったかも.


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例のサンドウィッチ     例のBrixhamの店    その店の様子


◆Brixham
のがっかり

別にBrixhamはひどいところだと言うのではない.反対に,観光で行くならぜひ予定に入れるように進める.ことは,次のような次第.Brixhamの漁港のすぐ前の広場は,屋台やらレストランやら土産物屋やらが集まって,大層にぎやかで楽しいところである.で,ついにあの屋台売りseafoodを発見.アサリやムールの剥き身のゆでたヤツ,あった!ウナギのゼリーよせ,それにカニの剥き身.よしよし,みーんな食べてやるってつもりで,まずはウナギとカニを購入.カニにはスティックとハサミの身があって,スティックの方は明らかにカニカマ.ここで気が付けばよかった.ウナギのほうはまずまず,これをまねて鮎を使って自分で作っていたが,予想通りの味だった.でおっとり刀でカニを口に入れて,“Shiiiiiiit !,下手糞カニカマだぁぁぁぁぁ!”

よく考えれば,生のマッセルを使ってるなら,そこで蒸して出せばいいじゃない.生じゃないのよ,生じゃ.冷凍剥き身をゆでて出してんのよ.まったく,やられたぜぃ.どのレストランにいってもマッセルは何かと煮込んだりするメニューしかないのもわかった.

eel.JPG      no_crab.JPG
ウナギのゼリーよせ         カニカマ,よく見りゃわかったのに

 

◆イングリッシュ ブレックファスト

 そこではたと思い至る.エゲレスの朝食は,どこでもEnglish breakfast.焼きトマト,ソーセージ,ベーコンまたはハム,卵料理(スクランブル,目玉焼き,茹で,,,),それにハインズの煮豆.どこの宿でも寸分たがわないほどの完璧さ.またこれ,ここでもまた,今朝もまた,,,.味に深みはない.しょっぱい.豆もすぐ飽きた.ちなみにアイルランドでは街中のあちこちでIrish breakfastの看板があった.こっちはソーセージがアイリッシュ風になってるあたりが違うみたい.
 

◆フランスはブルターニュの港町などで聴いたこと

“イギリス人はフランスと同じ良い素材をしっかり料理して,あんなにおいしくない料理をつくることができるのよ“ とは良く聞く話しであるが,コーンウォールの次に行ったフランスでそう言われた.某コーンウォールのBBを経営する日本人女性,シーフードを食べに行こうとする小生を呼びとめ,なんとかエゲレス料理店でないところに誘導しようとされる.そこまでおっしゃるならと,その街ではタイ料理とインド料理が小生の晩御飯となった.そこに来る前にフランスに住んでいたという彼女も同じように,ここにはおいしい店が全然なくて,,,イギリスは大変,,,と言っていた.

ダメ押しで,漁師と話をしていて,“普通のエゲレス人には,切ってあって,スコットランドあたりから冷凍で輸入したのが食材としての魚で,その鮮度や品質なんて分かる人,気にする人は数えるほどしかいないんだ.だから俺たちは大事に捕った魚は高く買ってくれるイタリアやスペインに輸出するんだ”とのこと.

 

エゲレス人

 でも,今回あったエゲレス人たちは皆親切で,誠実で,フレンドリーで,好人物ばかりだった.こんなに見事な町並みを維持しているし.唯一の欠点がこれなんだぁ.あとはほんとに立派なひとなんだぁ.夜のパブの馬鹿騒ぎがうるさくて閉口したが,あれはあれ,どこにでもあるのだ.どこにでもないのがこれだぁ.エゲレス人や由し.また行きたいけど,今度は上手に食べ分けるから,今回ほどの感動はないだろう.

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