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AudioとFishingと旅,つれづれ
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アナログ・レコードの再生では,ターンテーブル/マット/レコード/カートリッジの針/ダンパー/カートリッジ・ボディ/トーンアームという具合に,上下に多くの機構が重なっている.音溝から振動をとりだすプロセスでは,これらの機構の剛性や振動・減衰特性が影響することは明らか.でもカートリッジやトーンアームに比べると,ターンテーブルの重量・剛性・慣性は桁違い.なので,ターンテーブルで音が変わるって話には消極的である(否定はしないけど).再生音には,カートリッジとトーンアームの組み合わせが最も影響が大きいと考えている.で,何もしないとレコードはターンテーブルに載っているだけなので,自重と針が鉛直上方から作用しているわけである.

以前からここのところが気になっていて,せめてレコードまではしっかり押さえつけておいたほうが良い筈と思っていた.しかもレコードにはたまにソリがあるし.そんなわけで,先週つい,レコード・スタビライザーを買ってしまった.“レコードがマスターテープの音になる!?”なんてキャッチを真に受けるようなカルトではないのだが,制振性の高いマグネシウム製で,重さもそれほどでないってところが気に入ったため.それに年度末で仕事とストレスがたまっていたため.

P3273149.JPG

 それにしてもな~,“レコードがマスターテープの音になる!?”なんてレビューをするライターってどんな人なんだろう?針がトレースする際に発生するレコードの微振動ってのは,反作用・共振だの,いわば相互作用のために発生するだろうけど,音溝から離れた中心部においたスタビライザーが吸収するってのには,,,ウソはないけどどこまで再生音に効果があるのか疑問である.レコード自体の材質特性を調べたわけではないけど,その微振動がせん断波として伝導するとして,あの材質のせん断波速度ってそんなに大きくないのと,内部損失が結構大きくて,かなり急激に減衰するような気がする.

 で使った結果はというと,少しは違いが出るような気がする.ただし再生音からなにか付帯していたハーモニクスが削がれて,つまらなくなる方向に.どうも再生系全体のバランスで効果の按配も変わるようである.ターンテーブルマット,トーンアーム,カートリッジシェルあたりの相性で,もう少し改善できるかも,,,っていうのが現時点での感想である.

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