AudioとFishingと旅,つれづれ
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変わった国の訪問記も.
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ちょっと人に頼まれて,ヘッドホン・アンプを作ることになった.“管球ファンなので球を使って,簡単で安く,あんまり凝らなくていいから“,とのご希望.U7あたりのSRPPや出力トランス式などが頭に浮かぶが,電源やらトランスやら考えると,結構なものになる.そこで以前netで見つけていた**アンプで行こうかなどと検索していて,面白そうなキットをみつけた.オーストラリアのガレージメーカーらしきところが供給している代物.サブミニの直熱5極管レイセオン製JAN6418を3結にして初段増幅,次いでオペアンプでインピーダンス変換して出力(反転,ゲイン=1)するもの.負荷が32Ω以上で使い物になるらしい.ライン・プリアンプにもなる.電源は006P電池.
早速取り寄せて,仕様をみると,結構凝っている.6418のプレート電圧は9V,次のオペアンプは5V(±2.5V)で駆動するため,レギュレータICが使われている.フィラメントには,オペアンプの5V電源から抵抗で2.5Vまで下げ,左右2本のフィラメントを直列にして,それぞれに1.25V10mAを供給する.そこで,電位が高い方の球のバイアスは,グリッドリーク兼用の入力VRのコールドをフィラメントにつなぎ,交流的にはフィラメントをコンデンサでアースにバイパスするというもの.これでグリッドバイアスは-1.25Vとなる.レギュレータICから周りにもう一工夫あって,電池の供給電圧が6.8V以下になるとLEDが点灯して知らせてくれるようになっている.
キットはPCBとCR類,IC,真空管,それにおまけで廉価なヘッドホン(飛行機のなかにあるようなやつ).抵抗はカーボン,コンデンサ類も汎用品.なので,交流信号の通るバイパスコンにはOSコン,カップリングの電解には手持ちのMuse,球からのデカップリングにはポリプロピレン・フィルムコンに変更した.VRも16φのきちんとした物に.
一昨日仕事から帰って,夜に基盤の方はすぐに出来上がる.今日は,仮のケースを探してひととおり組み上げ,動作させるつもりで作業に入った.入れ物は,腕時計の入っていた厚紙の割としっかりした箱.これにロッカーSW,VR,RCAジャック,6.5φステレオプラグ用のジャックなどを組み込む.ロッカーSWのLEDは7mA位流すつもりでジャンク箱から1.15kの抵抗を見つけ,9Vラインにつないだ.6418にはマニュアルにしたがって,ゴムのグロメットをはめてマイクロフォニックを予防した.基盤は固定せず,スポンジシートを2つ折りにした上に置いた.
完成したので,ポータブルCDをソースに,メインアンプは45シングル,そこにつながっているのがWE755Aてな構成のテレビ横装置につないでスイッチOn!.手持ちの006Pの電圧が7.5Vのせいか,VR中点で丁度ゲイン1程度みたい.音は特に悪くは無いのだが,VRに手を近づけると誘導ノイズがビーと出る.メインアンプのシャーシを触りながらだと,ノイズは出ない.原因をあれこれ考えていて,はたと気づく.VRのケースがフロートしているじゃないか.早速ケースをアースしてみたが,現象は変わらない.またあれこれ考えたり調べたりして,もうひとつ,VRのシャフトも浮いている.ケースが紙だった~!そこで,切れ端が残っていた銅シートを箱の内側に貼り付け,その上からVRを取り付け,銅シートをアースにつないで落着.
しばらく鳴らした後,ヘッドホンだとどうなるのか,子供のインナーフォンで聴いてみた.すると,VRにガリが出る.ひどいものではないが,部品は新品だし,札幌ではこれ以上のものはないし,あきらめる.それに,ヘッドホンだとサーという熱雑音も少し聴こえる.これも真空管なんであきらめる,っていうか,こんなもんかも.
次に,マイクロフォニックはどうかと思い,インナーフォンをしたまま基盤やら真空管やらを触ってみた,すると.....ピーーーーンという高い音が,,,,と,止まらない.驚いたのは,線材を触っただけでも鳴り出し,止まらない.真空管の管壁を指で挟んでも変わらない.恐るべしマイクロフォニック.こいつには結構注意して組上げないといけないことが分かった.もう一つ,ロッカーSWのLEDは思ったより明るかった.もう少し電流を絞っても良さそうである.
電気特性など確認したら,チューンアップを考えている.真空管の動作点を,も少し直線性の良いところ,Ipをもう少し流したい.たぶん,Epを上げることに(18Vだな).ゲインが上がったら,PG帰還をかけるのも良いかも.VRのガリは,VRとG1の間にコンデンサを入れ,別途グリッドリークを入れたら良くなるかも.などなど.ケースはアルミ押し出し材を予定している.
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