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AudioとFishingと旅,つれづれ
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バスク地方は山岳地帯とばかり思っていたら,海もあるそうで,当然のこととして“バスク料理にもおいしいシーフードがありますよ“ときいた.答えてくれたのは浜松町はMeson El Vasco のマダム.どっから見てもスペイン人,しゃべる言葉もスペイン語,っと日本語も通じる.この日の夜は洋食と思い,浜松町のN’GUYENに行くと,本日予約で満席,ならば以前から気になっていたスペイン料理を探検と決め込んだ.店の外に出ている黒板にある本日のお奨めでマッセルがあったのも動機のひとつ.

さっそくマッセルのマリネと白ワインのデカンタを注文,マッセルの酒蒸がないのが残念だが,常時4~5種のマッセル料理があるらしい.マリネになってもまだ肉厚,大振りのマッセルが出てきた.大満足ではないが,一応合格.グリルしたものの方が良かったかもしれない.

IMG_0080.jpgIMG_0078.jpgIMG_0081.jpg

で,マッセルを食べながらメインを選ぶ.と,鯛のバスク風ってのがある.写真を見ているうちに,モーリタニアでポルトガル人の某社スタッフが作ってくれた黒鯛のポルトガル風フライを思い出し,これに決定.店内担当のマダムが厨房に入ってスペイン語でオーダーを伝える.しばらくして出てきたのは,大きな切り身二つ,オリーブオイルでソテーされていて,皮がこんがりパリッと仕上がっている.辛辛仕上げのポルトガル風とは違って,オリーブオイルの風味が主体の塩味,これもまた良し.切り身が大きいので,ほぼ満腹.




モーリタニアはヌアディブの街の背後の丘の中腹にスパニッシュ・レストランがあって,ここでは奥の部屋にいくとお酒が出る.イスラム教徒である現地人も入る場所ではお酒は出せないらしい.なので店主親爺が出てくると,飲むぞ,奥だ,と言いながら奥に入っていくのである.料理はちゃんとしたスパニッシュ,ワインを頼み,パエリャを皆でつついた.あたしゃ毎日でも通いたかった.この街には,そのほかにチャイニーズ(結構大きい)とコリアン(街場の食堂程度)のレストランもあった.コリアン食堂ではラーメンが出る.ただしインスタントラーメンで,深皿に伸びたラーメンがスープとともに出てくるのみである.しかし,スープにあの慣れ親しんだラーメンの麺が入ってくるとは,当時では非常に稀有な現象であった.どの国でも大抵は,日本人が想像するものとはかけはなれた妙な代物が出るのであった.とくにチャイニーズの店では.ある日このコリアン食堂にランチをとりに入ると,店内にあの,日本人には間違い様の無い匂いが立ち込めている.すかさず店主に,メニューはいらぬから,あの匂いのもとを人数分もってこいと(一同すごい形相であったと思う),要求する.しぶしぶ店主が出してきた皿を,われらは深い郷愁と満足感にみたされつつ胃袋に流し込んだ.カレーライスであった.家族の昼食を横取りしたわけであるが,コリアンもあれは好きなのかもしれない.

忘れないように書き留めておこうとおもったのが,レバニーズ食堂.レストランまでの格はなし.昼はサンドイッチ,夜はなにやら肉料理が食べられる.サンドイッチは安いが,バゲットのようなフランスパンの味は良く(日によって少々砂っぽいが,これは仕方ないのである),ランチでたびたびお世話になった.夜の店内は随分暗くて,皿の上のモノが余りよく見えないほど.ここでは駱駝ステーキをガシガシ噛んだのが印象的であった.

 スペインからアフリカに飛んでしまったが,最後は元に戻ろう.バスクは肉料理もおいしいとマダムはおっしゃる.今度は誰かをさそって,肉とするか,パエリャを試すかしてみようと考えている.“ムーチョ・グラシアス“に送られて店を出た.

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