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AudioとFishingと旅,つれづれ
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ついにFFの話:
rainbou.jpg
 今年一番の魚。Big Fight松本にて。見事に鼻が尖り,魚体もはちきれそう。
 
 数年前までは,管理釣り場に行くなんて想像もしていなかったのであるが,考えてみると,ユッカ・パロイネンと釣りに行ったフィンランドの川は,ダムの放水路を利用したもので,しっかりレギュレーションを設けて管理されている。餌こそまいていないが,それはベイトフィッシュとなる小魚が驚くほどたくさんいるから。そこで成長したブラウンの強烈なファイトは本当にすごかった。激流のなかをグングン走り,ジャンプし,バッキングまで引き出されてティペットを切られた時は,頭の中が真っ白になるほどだった。翌日,同サイズをかけた時,今度はうまくネットインすることができたが,たぶん20分はかかったようである。
 フィンランドにはいないレインボーも放流している。しかし冬が寒すぎて幼魚サイズでは越冬できず,当然のこと再生産もできない。ただし成魚ならば豊富な小魚を食べて丸々太る。余談だが,たまたまレインボーの60cmオーバー(でも尾びれは丸くすれていた)が連れた時は,ユッカはずいぶん喜んでキープした。
 そんなことを経験するうち,よく管理されて自然に近い環境ならば,いいじゃないか,と思うようになってきた。特に,自然の川の少ない資源である魚体に傷をつけてしまうよりも,川の資源に影響しない管理釣り場で,自然に近い環境で,しかも大きな魚を釣れるのであれば,捨てたものではない。
そこに出会ったのがBig Fight松本であった。ここの魚はアベレージが大きく,魚体はとてもきれいである。水はジンクリアで,フライを追ってきて食いつくのが手に取るように見えるポンドがある。心臓に良くない。コンディションの良い日には,腕がパンパンになることもあるが,渋い日には,相当に苦労する。ポンドとその周りにはいっぱいの虫がいて,魚のお腹を満たしている。なので,季節によって,日によって,時間によって,ポンドによって魚が反応するフライが変わり,侮れない。また,見事に巨大かつ慎重な奴がいて,小さなフライ,細いティペットでないとなかなか食わず,ファイトは当然強力なのである。
 しかもポンドのなかでも自然繁殖が繰り返されており,毎年,岸辺の藻の下にたくさんの稚魚を見ることができる。また,間違ってフライに掛った幼魚に潜水艦みたいなやつが噛みつき,そのままファイトすることもしばしばである。
 そんなわけで,ここ2~3年はBig Fightがメインフィールドで,あまり川に出なくなってしまった。が過日,函館からの帰りに久々に川に寄ってみた。生憎,この秋一番の冷え込みと雨・雪で,とても釣りにはならなかったが,清流の音,周りの木々,やっぱりいいものである。来年は少し川にも行こうと思っている。ヘッポコ釣り師なりに,いろいろ考えているところである。
 


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