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変わった国の訪問記も.
ショップでParmecoのコアキシャルユニットを聴いた時に,BBCがこれとセットでモニターに使っていたアンプがLeakのTL12ってことを聞いた.そのときなぜか頭に浮かんだのが,管球王国に出ていた,ベル製2A3ppアンプの記事.GB/US違いだが,モニターアンプってんで、とにかく頭に浮かんだのだ.なんでもWE教御本山のベテランエンジニア氏によると,2A3のppでは決定版の回路だなんて書いていた.でつい作ってみたくなった.モノならあまり手をかけずにできるし,部品は大体あるし,丁度336A用のシャーシ加工の練習にもなるし,ってんで6月末から作業を始めた.
もとの回路は低μ3極管の1段増幅のあと,インターステージトランスで位相反転,低μ3極管(56だったか)のppドライバーを経て2A3をドライブする.上下の2A3のプレートから其々ドライバーのカソードにNFBがかけられている.これがキモなのだろう.2A3の入力容量が効いて,低μ三極管ドライブだと高域が落ちそうなのだが,このキモのおかげやあれやこれや,うまくいっているのではと愚考.きちんと調べればよいのだが,それは後回し.
OPTは,さきに聴き比べに使った山水のSW-15-8.中学生のときに購入し,高校生になって6GA4ppに使っていたやつ.このOPT、大きさ的に丁度で、聴き比べ時のEL34(T)ppのときは薄味だったが、大昔の6GA4ppでは充実だった記憶。
インターステージの手持ちがないので,UTCのH-3をインプットとし,シングルになっている2次巻線は抵抗でセンターを出して位相反転させる.初段は12AU7のプッシュ.グリッド側センターはアースから抵抗で浮かし,コンデンサで12AU7カソードにつなぐ(Westernつなぎってやつだぁ).カソード抵抗は上下共通でバランスをとる.ドライバ段は6SN7にした.もと回路どおり出力段のプレートからカソードにNFB.B+はダイオード整流,5Hのチョークと20μ×4のブロックケミコン.おっと出力管は手持ちの6A3を使用(2A3は持っていないので・・・).フィラメントからのハムが心配だが,NFBかけるし,配線で下手を打たなければ実用レベルにはできるはず(へっぽこなので,ここが結構苦労するのだが).シャーシはWE336Aプロジェクト用に準備していたアルミチャンネルとアルミ板を切った貼ったして作ることに.今後のプロジェクトの練習も兼ねる.300×150×50のサイズ,大きさに結構制約があって練習になる.
6月末に10日間の連続出張があったため,本格的な工作は7月に入ってからとなった.先週の連休初めに完成, 早速鳴らしてみると,始めはなんともさびしい音で,へこんでしまった.しかし我慢して鳴らしていると,2日目には結構いい感じになってきた.2A3ってのは情感たっぷり,ファットな音質をイメージしていたのだが,このアンプの音質はどっちかというとスッキリさわやか系,ミネラルの含まれた清水って感じ.こんなのも悪くないと,結構気に入り始めた.と,そんなところでショップに持ち込んだ.はたしてParmecoはどう鳴るか?
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